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まんがタイムきららMAX連載

『どうして私が美術科に!?』

非公式アンソロジー

​どうして私が美術科に⁉︎

​X Art Room Anthology

ザンソロ表紙.jpg

​MORE DATA

​Name:どうして私が美術科に⁉︎

          X Art Room Anthology

Release:2019/12/28 C97 1st. Day

Space:西地区 "F" ブロック − 37a

Circle:X人X色[じゅうにんといろ]

Price:¥ 2,000

Page:262p

For Age:全年齢対象

Guest:34名+主宰(全35名)

Online Shop:メロンブックスにて委託申請中

​Attention!

・当日の状況により予告なく一人あたりの購入数制限を設けさせていただく場合がございます。

・収録内容は後日、Web上もしくは紙媒体にて有償無償問わず公開される可能性があります。あらかじめご了承ください。

​・分厚くて重いです。持ち運びには向いていません。

​・完売の場合の再販は検討中です。

​・言い忘れたけど重いです。対戦よろしくお願いします。

Cover Illustration

Illustration

​Comics

​Novel

「それにしても廊下の壁一面に大きな絵を描くのは、ちょっとやりすぎじゃないか?」

 とは言いつつもどこか嬉しそうな感じの先生。

​「くろえちゃ〜んそりゃもうたいへんだよ〜紫苑がこんなでっかいキャンバスに描く! って言って聞かないせーでさあー」

​『Why don't you enter the Art course!?』 あごひもペンギン

1.

『大晦日、すいの家でお泊まり会しないかお?』

​『大晦日なんて難しい漢字、翠玉先輩使えたんですね(笑)まぁ私は家にいてもゲームぐらいなんで行きますけど』

​『に゛ゃーーーーーーーー!』

​『イドラ』 はなはな

2.

​「あっ、いけない私ったら寝てたのね」

「珍しいね、普段学校で寝てるところなんて見たことなかったけれども」

​「あら? でも私黄奈子が寝てるところは何度も見たことあるわよ?」

​『自分の好きな場所』 おにぎり

3.

​「黄奈子の悪い顔が見たいお!!!! てか見せるお!!!!!」

​『new X holiday』 藤白優

4.

「はい、始まりました〜、美術科X室放送局〜!」


『美術科X室放送局』 でっち

5.

「あの……私の事覚えていますか……?」

「え?」

 その声をキッカケに二人は緩やかに姿勢を戻し、桃音は少女をじっくりと観察する。柔らかくハネた髪と髪とどこか見覚えのある顔立ち。最初はピンと来なかったが、少しして桃音の頭に一人の人物が浮かんだ。

『これから私は美術科で』 てつはみ

6.

「だったら、どうするの?」

「それは……こうするんです」

​ 私は制服のリボンのブローチに指をかけ、引っ張りました。すると、次の瞬間、全身が光に包まれ、制服はあっという間に、前腕を覆う白いグローブ、膝下まであるこれまた白いブーツに、目が痛くなる程のどぎついピンクのスーツに変身しました。

『アート戦隊ザナドゥジャー』 茶柱

7.

「この学校の七不思議に、『消える美術X室』というのがあるそうなんです」

『美術X室の消失』 MNukazawa

8.

 二人は今から、紫苑の家族の元を逃げ出す。

 硬く握られた紫苑の拳を、蒼が掴んで、「おー」と突き上げた。

「楽しそうやな」紫苑は呆れたように笑う。

「あったりまえ!」

​ 夜の藤納戸。大人はいない。隣には紫苑。この今の状況、楽しくないわけがない。

『夜明けが来る前に』 nora1

9.

 今回私が受け持つクラス名簿を眺めながら一人の名前を探す。

 菱川翠玉

​ この生徒が今回私がこのクラスの担任を受け持つ事に前向きになれない理由だった。

『Fairy request』 さいは

10.

「うちも、蒼の本気の絵を見てみたいわ!」
 これが、1番の大嘘。

 そんなもの、絶対に、————絶対に、見たくなんてないのに。

『海よりも深い紫』(再録)  くすく

11.

​今まで作業していたパソコンのディスプレイに目を向けると、カレンダーに書かれている予定に目が留まった。明日は久しぶりに私と桃音、蒼、紫苑、翠玉先輩、朱花の六人で集まることになっているのだ。

『X→∞』 ツクヨミ

12.

​ 三年生の冬の関心ごとと言えば、受験です。普通科でも美術科でも、学校で三年過ごせばお構い無しにこの季節がやってきます。二年生になって専攻が分かれて、私たちの高校生活はこれからだ! って思っていたら、いつの間にかもうこんな季節になってしまいました。

『夜明けに立つ』 腐葉土

13.

​ やっぱり、翠玉先輩は綺麗になった。いや、元からではあるのだが、高校まではどちらかというと可愛いという印象が強かったが、その頃と比べると顔がややシャープになり、大人びた印象になった。その為、美しい、綺麗、といった言葉が似合うようになって、高校の時とは違うドキドキを感じるようになった。

『黄翠と灰色』  茶柱

14.

 少し強い風が吹くだけで薄桃色の花弁が無数に舞う。

 見慣れた校門、校舎を囲むレンガは記憶より少し薄汚れていて、対照的に校舎は塗装し直したのか私が生徒として通っていた頃よりもずっと真新しく見える。

​ 変わったり変わらなかったりする母校に足を踏み入れると、桜の香りが鼻をくすぐった。

『こうして私が美術科へ』  いたちか

15.

 君はとっても素敵な女の子だから、

 家で待っているだけで、きっと迎えがきたのに、

 なんで、なんでこんなところまで歩いて来てしまったんだ。

​ シンデレラは魔法が切れてからがハッピーエンドの始まりなのに、

『例えば、彼女が間違えることのなかった世界で』  くすく

16.

 無表情だった。肌が過剰に白く感じられた。正気を失っているようだった。闇に飲まれてしまった廃病院の元患者の幽霊といった様相であった。普段快活な分、余計にギャップがその雰囲気を際立たせていた。

 思わず紫苑は呼びかけた。

「蒼!」​

『共生』  星見秋

17.

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